測量部 40代男性より
最近、知り合いのプログラマの方から、10万円台程度の材料費で製作した手作りのRTK-GNSSローバーを見せて頂きました。
精度的にも十分測量に使用可能なものであり、大変なショックを受けたわけですが、
これは、オープンソースの基線解析ツールや、チップセットの低価格・小型化が背景となっており、ここ数年の間で、このような低予算での技術開発が可能になったということです。

似たような話として、個人的に数年前から「チップスケール原子時計」に注目しています。
原子時計とは、セシウムやストロンチウム等の放射性同位元素を利用した極めて精密な時計で、例えばルビジウム原子時計の精度は、およそ100億分の1秒(300年に1秒ずれるくらい)と言われています。
これらは、GPS等の測位衛星にも搭載されており、測位精度において非常に重要な役割を果たしています。
ちょっと前ではとても考えられないことですが、この原子時計が、消しゴムほどのサイズとなり、ネット通販で誰でも購入できる時代になっています。
先週軽く調べてみたところ、価格は何と10万円台でした。

色々思いつくことはありますが、一番単純で分りやすい応用は、やはり測量分野だと思います。
例えば、スマホ等のデバイスから発信された電波を3カ所以上の地点で受信し、受信時間の差から発信源を特定する、つまりGNSSが使えないような環境であっても、数十センチ以下の精度で正確な測位が実現します。

大規模な開発予算を投じなくとも、ちょっと知識とやる気があれば、大きなイノベーションに繋がるかも知れません。
引き続き、情報収集を進めて行きたいと思います。