環境調査部 30代男性より

みなさんは「ファクトフルネス」という本をご存じでしょうか。
日本では昨年販売され、世界では200万部売れている本です。著者は、スウェーデンの医師であり、教育者です。
残念ながら、本書を執筆中にがんで亡くなってしまいました。

本書の内容を簡潔に説明すると、世界の人々は世界の貧困や環境などの現状に大きな思い込みをしている、今一度正しいデータを基に世界の現状を見直してみよう、という本です。

この本の中で私が気になったことの一部を紹介します。気になった例題が2つあるのですが、
まず1つ目、「過半数の人が満足している。」といった場合、それは多いのか?少ないのか?
51%でも過半数であり99%でも過半数で、過半数というのはとてもあいまいな表現方法である。

2つ目、「世界で昨年亡くなった0歳児の死亡数は420万人です。」これは多いのか?少ないのか?
多くの人がたくさんの赤ちゃんが亡くなってかわいそうと思うでしょう。しかし、続きの文章に50年前は1440万人だったと続くとどうでしょう。
この50年間で医療や環境が良くなって、救われる命が増えた。さらに良くなるだろうと未来への展望が見えてくるでしょう。
つまり、数字は1つよりも2つ以上で比較することで、より現状や未来を知ることができます。

当社は、どの部署も数字を扱う仕事をしています。
特に環境調査課は、目に見えない振動や騒音を数値化して、建物への影響や、人の感じ方や感情を評価しています。
この本を読んで、数字やデータは正しく読み取り正しく表現してあげなければ、間違った認識や数字が一人歩きしてしまう危険性があると感じました。
私達は建設コンサルタントの技術者として、常に正しいデータを取り扱い、表現に気を付けていかなければいけないと思いました。