one word of the week ~今週の一言~

30代女性より「1月31日発表分」

わたしの住んでるマンションにフランス人の女性がいます。彼女とは最近出会い、月に一度食事をする仲となりました。
お互いの国の料理を紹介したり、文化を共有し楽しんでます。
彼女が来日を決めた理由は様々なようですが、日本の美しい季節や歴史、そして私たち日本人のおもてなしの心に惹かれたそうです。

日本のおもてなしのひとつに『名残手』という言葉があります。
これは例えば、お客様にお茶をお出しする際、湯呑みをトンっと置くだけではなく、置いてから手に「どうぞ」の心を込めて、
ゆったりとした流れで手を引く日本特有のおもてなしマナーです。テキパキした行動だけでなく、時にはゆったりとした時間の流れを楽しむ、
これだけで、目の前のお客様は「自分が大切に扱われている」と感じるとのことです。
素晴らしいおもてなしに衝撃を受けた、と友人は話してくれました。
日本人が当たり前のように行ってきた行動が、外国人から見て日本の魅力と感じてくれたことを大切に残していきたいと感じました。

この『名残手』は言葉を発することなく実践できます。
ちょっとしたことですが、この行動がお客様へ最高のおもてなしのひとつになるのではないでしょうか。
しかし、これは急に身につくものではないと思います。書類を少し丁寧に置いてみる、ドアを静かに開閉する、など私たちも普段何気ない行動から意識して身につくものだと思います。

皆様も今日からほんの少し、意識してみませんか。

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