one word of the week ~今週の一言~

50代男性より「8月31日発表分」

まもなく地価調査基準地が公表されます。不動産取引の指針とされ、7月時点の評価額を9月に公表します。
公的鑑定は過去時点の評価が基本で、過去の答え合わせとなります。これは当社が受注する土地評価業務も同様です。
この過去評価に対し、潜在価値を求める手法として、未来評価や立地評価があります。
代表例として企業の出店計画をたてる際の根拠として用いられ、身近なところではマックやスタバが例にあげられますが、最近、スターバックスがアメリカを中心に数百店舗を閉鎖し、従来の効率重視・モバイル特化型の店舗から撤退して、昔のような居心地の良いカフェ空間へ原点回帰するというニュースが話題になっており、 実はこの現象は不動産鑑定の世界の動向とも深く繋がっています。
これまで狭いスペースで効率よくコーヒーを売りまくるのが「最も土地の価値を引き出す使い方(=最有効使用)」だと考えられていましたが、今回のスタバの撤退劇は、単に人通りが多くて効率が良いだけでは、もう本当の価値は生まれないという時代の変化を意味します。
効率性や回転率だけを追い求めた結果、お店の混雑や殺伐とした雰囲気を醸成し、ブランド価値減につながり客足が遠のいてしまった。だからこそ、効率の良い一等地からあえて撤退し、お客様がゆったり滞在できる「空間の質」に投資し直している。つまり、土地の「最有効使用」の定義が変わったわけです。
これを私たちの仕事に置き換えて見ると、兎角目先の効率や数字だけに追われており、これを追い求め続けると、一瞬は成果が跳ね上がったように見えても、いずれ本質的な強みや品質がすり減り、結果として中身がないものとなってしまいます。
「自分たちのサービスや業務にとって、本当の付加価値とは何か?」目先の効率に振り回されず、本質的な質を高める視点を念頭に業務に取り組んでいきたいと思います。

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