one word of the week ~今週の一言~

50代男性より「9月28日発表分」

先月、立木調査中に熊と遭遇する事案がありました。幸いにも負傷者はゼロで済みましたが、現場作業は一時中断を余儀なくされ、工程の修正が必要となりました。
今回の経験から得た「安全への気づき」を社内で共有したいと考えます。
当該現場は、連日当たり前のように数頭の鹿を目にする場所でした。そのため、心のどこかで「熊はいないだろう」という油断があったのかもしれません。
事案当日、約50m先の茂みで大型生物が動く気配を感じました。
熊よけの鈴やホイッスルを定期的に吹き、注意を促しながら別の経路を進みましたが、その後、20〜30m先の見通しの利かない茂みから短い唸り声が響き、大型生物が走り去る気配を間近で見ました。
姿の目視はできませんでしたが、間違いなく熊であると確信しました。
この危機を脱する鍵となったのは、今春の安全大会で学んだ「熊に遭遇した際の対処法」でした。
パニックにならず、気配のする方向から決して視線を外さず、来た道を静かに後退したことで、一難を逃れることができました。安全教育の重要性を身をもって実感した瞬間です。
思い返せば、その日は「いつも目にする鹿を一度も見かけない」という明確な異変がありました。もしこの違和感に気づき、警戒を強めていれば、2度目の接近は避けられたかもしれません。
現場における安全管理において、「目に見える危険(有るもの)」を見つけることは比較的容易ですが、「いつもいるはずのものがいない(無いもの)」という違和感から危険を察知することは非常に困難です。
しかし、これからはその一歩進んだ「違和感への気づき」こそが、私たちの命を守る防壁になると思います。
皆様も現場に入る際は、周囲の「いつもと違う気配」に今一度耳目を澄ませ、安全第一で作業を進めていただきますようお願いいたします。

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